人工妊娠中絶にかかる費用は?初期・中期の費用を解説!

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「人工妊娠中絶を考えているけど、費用が気になる」という方も多いかもしれません。

人工妊娠中絶手術には、保険が適用されず全額自己負担となります。

保険が適用されないので、通常の診療費用よりも高額になることが特徴です。

今回は、人工妊娠中絶にかかる費用を初期・中期に分けて詳しくご説明します!

中絶費用は保険適用にならない

人工妊娠中絶手術の費用は、保険が適用されないため全額自己負担となります。

費用は施設によって異なりますが、7万円〜20万円が相場となっています。

中絶費用が高額になるケース

中絶をされる方の中には、リスクの高い既往歴を合併している場合などは、その疾患に対応できる医師がいなければならないので、高額になるケースもあります。

また、麻酔医がいるかどうかや、設備の質の違いなどによっても費用に違いが生じます。

中絶費用よりも一番大切なことは、母体の安全です。

安易に安価な病院を選ぶよりも、値段が高くても、安全性が高く自分が納得できる施設・医師を選ぶことが大切です。

中絶手術の時期と費用の違い

人工妊娠中絶には、時期によって手術方法や費用などが異なります。

妊娠11周目6日までの場合は初期中絶、妊娠12周目以降は中期中絶に分類されます。

それぞれの時期にかかる費用について見ていきましょう。

初期中絶にかかる費用

妊娠11週6日までに中絶手術を受ける場合、初期中絶と呼ばれます。

初期中絶の費用の相場は、7万円~20万円と言われています。

初期では、比較的簡単で時間も短い手術方法で済むので、中期よりも費用は少なくて済むことが特徴です。

当院でも初期中絶を行なっておりますので、ご相談ください。

中期中絶にかかる費用

妊娠12周目以降の中絶のことを、中期中絶と言います。

中期中絶の費用の相場は、入院、検査、手術費用で、30万~50万円と言われていますが、各施設によって異なります。

中期中絶は母体への侵襲も大きくリスクも高くなり、管理も大変になるため初期中絶よりも費用も高くなります。

人工中絶をすると決断したのであれば、手術はできるだけ早く行ったほうが賢明です。

また、中期では、役所に胎児の死亡届を提出し、火葬許可証を発行してもらい、火葬をすることになります。

火葬や埋葬にも費用がかかります。

なお、当院では中期中絶手術は行なっておりません。

中期中絶は一時金が利用できる場合がある

中期中絶は初期中絶よりも高額になり、費用面での負担や不安を抱える方も少なくありません。

中期中絶の場合、出産育児一時金の支給を受けられることもあるのです。

約40万円ほど支給される場合がある

一時金の支給額は、産科医療補償制度に加入している病院であれば42万円、加入していない病院であれば40.4万円です(平成27年1月以降)。

これは胎児1人あたりの金額であり、双胎妊娠の場合は2人分が支給されます。

ただし、すべてのケースに一時金が支給されるわけではないため注意が必要です。

一時金が支給されるケース

人工妊娠中絶の一時金が支給されるケースは、次の場合です。

  • 胎児に異常が見つかった場合
  • 母体の健康状態が出産に耐えられず中絶を行う場合

このような場合は、出産一時金が支給されることがあります。

ただし、経済的な理由による中絶の場合は、給付を受けることはできません。

直接支払い制度の利用も可能

一時金が支払われる場合、「直接支払制度」を利用することも可能です。

これは、一時金の請求と受け取りを本人に代わって医療機関が行うもの。

一時金が医療機関に直接支払われるため、退院時にまとまったお金を用意する必要がなくなります。

また、病院によっては「受取代理制度」を実施しているところもあります。

ただし、すべての病院がこれらの制度を取り入れているわけではなく、申請にも時間がかかってしまうため、中絶の場合は制度を利用せずに、自分で支払った後で給付を受けることが多いようです。

中絶でも出産手当金を受けられる

出産育児一時金に加えて、「出産手当金」という制度もあります。

仕事をしている女性が出産する場合、どうしても休職しなくてはならない期間が出てきますが、その期間の生活を保障し、安心して休養をとれるように健康保険から手当金が支給されるのです。

この出産手当金の制度は、出産育児一時金と同様に、妊娠12週以降の中絶手術においても支給対象となります。

中絶手術は早めの決断を

今回は、中絶手術にかかる費用を時期に分けてお伝えしました。

初期中絶は母体への負担も少なく、費用も中期中絶手術より抑えることができます。

中期中絶手術の場合は、人工的に陣痛を起こして手術を行うため、母体への負担も大きく、死亡届などの手続きも必要になります。

中絶手術を早めに決断し、身体的・経済的な負担を少しでも軽くすることが大切です。

※当医院では中期中絶は行っておりません。

この記事を書いた人

山分 ネルソン 義興
山分 ネルソン 義興医療法人志希会 希咲クリニック院長
大阪の中心からほど近い十三にある「希咲クリニック」の院長として、女性の医学と予防に努めています。マレーシア出身で使用言語は、英語・中国語・マレー語・日本の4ヶ国語。

産婦人科専門医として、「正しい医学知識を伝えたい」との思いからメディアやイベントを開催するなど医師以外の分野でも活躍中です!
産婦人科専門医・日本薬剤師免許・日本抗加齢医学会専門医