性病を予防する方法とは?性感染症を予防するための基本知識

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性感染症とは、性行為を介して感染する病気のことです。

「自分たちは大丈夫」なんて思っている方もいるかもしれません。

性感染症は不妊症の原因になることもあるので、しっかり予防することが大切です。

今回は、性病の予防方法と基本知識について詳しくお伝えします!

性病予防は自分の身を守るための方法なので、正しい知識を身につけておきましょう。

性病(性感染症)とは?

性病とは、性感染症とも呼ばれ、主に性行為(セックス)によって感染する病気のことです。

性器同士の接触や精子などの分泌物、血液に触れることで感染します。

また、性器だけでなく口を使ったオーラルセックスでも感染することがあります。

オーラルセックスで感染する感染症

オーラルセックスとは、口を使って性器を刺激する方法です。

口と性器が接触することで、口に感染が起こることがあります。

ここでは、オーラルセックスによって感染する感染症について、詳しく見ていきましょう。

咽頭淋菌

口腔内に淋菌が感染すると、咽頭痛や発熱などの症状がないので自覚症状が乏しいことが特徴です。

感染していると知らずにオーラルセックスをすることで、相手の性器に感染させてしまうこともあります。

自覚症状が乏しい感染症なので、性器から淋菌が検出された方や咽頭炎と診断されて治療をしても改善されない方は、咽頭淋菌の可能性があるので検査をされることをオススメします。

咽頭クラミジア

咽頭クラミジアも淋菌と同じく、自覚症状が乏しいことが特徴です。

淋菌と同様にうがい薬やスワブによる検査が行われますが、自己申告がなければ疑うことが難しい病気です。

口唇ヘルペス

ヘルペスとは、単純ヘルペスと呼ばれるウイルスによる感染症です。

性器から口へ、口から性器に感染し、水泡などの症状を引き起こします。

一度ヘルペスに感染すると、免疫力の低下などをきっかけに再発を繰り返します。

梅毒

梅毒は性器の感染症と思われがちですが、オーラルセックスにより咽頭部に感染します。

自覚症状に気づかず、パートナーに感染させてしまっていることも少なくありません。

性器の接触によって感染する感染症

次に、性器の接触によって感染する感染症について見ていきましょう。

性器クラミジア

性器クラミジアは、男性では尿道炎を引き起こし、女性は子宮頸管炎などを起こす病気です。

感染しても自覚症状が乏しく、知らない間に感染してしまっている人も少なくありません。

女性の場合は、進行すると不妊の原因にもなるため早期の治療が大切になります。

性器ヘルペス

性器ヘルペスとは、性器に水ぶくれや腫れ、痛みなどの症状を引き起こします。

口唇ヘルペスと同様に何度も再発することが特徴です。

症状が軽い時に知らずにパートナーに感染させてしまっていることもあるので注意が必要です。

梅毒

梅毒は、性的な接触により感染する病気であり、全身に様々な症状が見られることが特徴です。

症状は段階によって現れるため、早期の治療がポイントになります。

淋菌

淋菌に感染すると、男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎の症状が見られます。

女性の場合は自覚症状が乏しく、感染に気づかないこともあります。

クラミジアと同様に不妊の原因となるので、早期治療が大切です。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、性器位できるいぼが特徴です。

症状には個人差がありますが、痛みや痒み、不快感を訴える人もいます。

性病を予防するための方法は?

性病は、性器の接触により感染する病気です。

性病を予防するためには、コンドームを正しく使用すること。

また、性交渉のパートナーが増えれば増えるほど、性病のリスクは増えるので、特定のパートナーと関係を持つことが望ましいです。

オーラルセックスでも性病は感染するので、オーラルセックス用のコンドームを着用することで、感染を予防することができます。

性病を予防するためには、コンドームと予防の意識をしっかり持つことが大切です。

生理中はNG!傷や血液との接触には要注意

性交の前に確認しておきたいのが、性器の傷や出血です。傷口があると、そこから病原菌が侵入してしまう可能性があります。

特に女性の場合、性器周辺を自分で観察するのはなかなか難しいかもしれませんが、爪が伸びていたり、性器をかいたり、器具を使用したりしていると、どうしても傷つきやすくなってしまうため、十分に気をつけましょう。

さらに、出血していると、血液が感染源になることがあります。

傷からの出血だけでなく、女性が生理中の場合にも注意が必要です。

生理中は性器がデリケートになっているため、傷つきやすいほか、ナプキンの使用によって蒸れて細菌が増えやすい状態になり、感染リスクが高まります。

パートナーの性器も異常がないか確認を

加えて、パートナーの性器に異常がないかもチェックしておきたいところです。

イボや湿疹、ウミ、水ぶくれ、悪臭などの症状がみられるときは要注意。

また、普段の様子から性器に強いかゆみを感じていそうな場合も、性病に感染しているおそれがあります。

気になる症状がある場合は、お互いに必ず性病の検査を受けましょう。

うがい、衛生管理で感染リスクを減らす

うがいも感染予防によいでしょう。ただし、殺菌作用をねらってうがい薬を使うと、その行為がときに逆効果になることも。

うがい薬に含まれる殺菌成分は、性病の病原菌だけでなく、口腔内に必要な菌まで殺してしまう可能性があります。

病原菌を攻撃する菌が死んでしまうと、性病の病原菌が口腔内に侵入した際に、身を守ることができなくなってしまうのです。

うがい薬を使うときは、濃いものを何度も続けて使用しないようにしましょう。

また、歯磨きをする場合もご注意を。口腔内はちょっとした刺激でも出血につながることがあるので、傷つけないように気をつけてください。

性病を防ぐためには、清潔を保つことがとても重要です。性病を引き起こす病原菌が付着したままで性交すると、感染リスクが高まってしまいます。

性交前に排尿や排便を済ませ、シャワーを浴びて、お互いに清潔な状態にしておきましょう。

性交前の衛生管理に気をつけるだけで、病原菌を減らすことができ、性病予防につながります。

正しい方法で性病を予防しよう

お伝えした予防法を行えば、絶対に性病を防げるというわけではありません。

しかし、その場の雰囲気に流されず、毎回きちんと正しい方法で予防していくことで、性病の感染リスクを下げることはできるでしょう。

また、性器や体調に異変がある場合は、すぐに性交を中止して医師の診察を受けることも大切です。

性交をする機会が多い人は、性病予防と併せて、パートナーと一緒に定期的な検査を受けておくようにしましょう。

この記事を書いた人

山分 ネルソン 義興
山分 ネルソン 義興医療法人志希会 希咲クリニック院長
大阪の中心からほど近い十三にある「希咲クリニック」の院長として、女性の医学と予防に努めています。マレーシア出身で使用言語は、英語・中国語・マレー語・日本の4ヶ国語。

産婦人科専門医として、「正しい医学知識を伝えたい」との思いからメディアやイベントを開催するなど医師以外の分野でも活躍中です!
産婦人科専門医・日本薬剤師免許・日本抗加齢医学会専門医