4月16日
HORACグランフロント大阪クリニック内にて開催された
日本生殖看護学会による生殖看護実践セミナーにて、講師を務めさせて頂きました。
今回は、普段生殖医療の現場に携われている、看護師や助産師、培養士の方々向けに、性教育に関するお話をしました。
生殖医療、つまり不妊治療を専門的に扱っている方々です。
今回は、そんな不妊治療の現場に携わる方が悩んでいることや、患者さんとの関わりで困っていることなどを中心に、学校性教育の現状も踏まえての性教育の視点、そして夫婦のパートナーシップの視点からお話しました。
なかなか学校ではしっかりと仕組みとして教わることがない、「生殖」という部分。
「妊娠しよう」としない限り、その仕組みやプロセスについて全く知識として理解していなかった、知らなかった、ということも珍しくありません。
改めて、日本の性教育の不十分な現状を知ると「これは知らなくて当然だな」と妙に納得してしまうのも、情けないものです。
ですが「妊活」のタイミングこそ、正しい性の知識を吸収できる時期とも言えます。
そんな時期に密に関わる、生殖医療に携わる医療従事者の方々に向けてお話ができたのはとても意義の大きいことだと思いました。
妊娠するために、性生活はとても重要なものとなります。
その中で、義務的になってしまったり、夫婦関係のその後に影響を与えるということも少なくありません。
「妊活」という時期だけで性生活を考えるのではなく、長い夫婦関係の先も踏まえた上で、夫婦のパートナーシップというものを患者さんと医療従事者の双方が考えていけると良いと思います。
まずは医療従事者側が、こういった認識を持って患者さんに接することはとても頼もしいことです。
セミナー後の感想でも、『新しい知識を得ることができた』『患者さんとの関わりに生かしていきたい』『第2回目も開催してほしいし、もっと他の人も参加して欲しい』など、嬉しいご意見もいただきました。
このような機会に携わることができて、私自身もとても充実した時間になりました。
ありがとうございました。