7月13日
福岡県にある、遠賀町立遠賀南中学校 様で性教育講演を行いました。
今回、遠方からのご依頼ということで、オンライン講演という形になりました。
1・2年生を対象に、第二次性徴、自分の大切さ、ネットトラブル、防犯のことを中心に
お話させて頂きました。
夏休み目前の講演ということで、夏休みを無事に楽しく過ごせるように、そして
トラブルに巻き込まれることがどうか無いように、という思いでお話させて頂きました。
オンラインでは画面越しになってしまうので、どうしても対面でお話するより講演者を遠く感じてしまいがちです。
また、同じテンポの話も飽きやすいです。
そのためなるべく動画をたくさん盛り込んだ講演にさせてもらいました。
人との関わり方、同意や体の権利については特に、言葉だけで伝えるのは抽象的な表現になってしまうので、
動画も併せて見てもらうことでより深い理解に繋がります。
またこの時期、この年代で特に心配になるのが、ネットトラブルです。
いまや、小中学校で自分のスマホを持つことも当たり前となってきました。
そんな中、
「ネットは怖い」「ネットで知り合った人と会ってはダメ」
と、インターネットで繋がるものすべてを排除するようなメッセージでは、
現在のこの情報社会に即しているとは言えません。
”全て悪”とするのではなく、『どう使うべきか』『注意すべき点は何なのか』という視点で考えることが大切です。
私自身ですら、自分が中学生の頃に携帯電話が世の中に爆発的に普及した世代で、
高校生の頃から当たり前にインターネットや携帯電話を使ってきました。
今の子ども達なら当然、インターネットが身近にあって当たり前ですし、今後も無しで生きていくことはないでしょう。
インターネットを上手く使うには、トラブルを避けるにはどうすればよいか、というお話と併せて
友達同士や恋人同士でのトラブルにも触れました。
この数年で、格段に身近になっているのが カメラ です。
いつでもどこでも手軽に撮れて、どんな画面もスクリーンショットで残すことができます。
そしてそれが、ネットに挙がることで拡散され、消すことが難しくなる…そんな時代です。
「下着や裸の写真を撮って送って」というトラブルは、ネット上でも、身近な人間関係の中でも、最近増えています。
もちろん、そのような写真は撮らないのが一番、送らないのが一番、です。
でも、もし送ってしまったら?
そんな時でも早めに相談することが何より大切です。
禁止、防止、だけを強く言うことは、「もしそうなってしまった時に言いづらい」状況を生んでしまいます。
この件は特に、自業自得だと思うと余計に相談しづらいものです。
相談に乗ってくれる専門機関の紹介と一緒に、
『自分で撮って送ったことは、何も悪くない』というメッセージもお伝えしました。
トラブルに遭わない、巻き込まれないことが、一番理想的です。
ただし、何かあった時に相談できる、相談してもいいと思えるような環境であることが
子ども達にとって何よりも救いになります。
「自分のまもりかた」は自衛することだけでなく、相談できる力・環境も同時に持っておくということだと思います。
そのためには、周りの大人たちも、同じ考えで子ども達を見守っていけることが必要ですね。
楽しい夏休みになりますように!
ありがとうございました。